会報第15号(P8)

寄稿1
能代高校科学クラブの思い出 第24期 山縣 輝輔
 先日、ふと古いアルバムを眺めていたところ、能代高校科学クラブの人々の写真が出てきました。私は能代二中から、能代高校に昭和26年4月に入学し昭和29年3月卒業し、科学クラブに3年間お世話になりました。同期生には中村秀樹、浜野信雄、平川了禎各氏が在籍していたと記憶してます。
 高2の夏には、栗駒山に植物採集に出かけました。引率の先生は相沢東一先生で、生徒は7名でした。奥羽本線十文字駅下車、バスで小安温泉まで行き植物採集しながら、栗駒山の山頂をめざしました。山頂に立って外界を展望すると心が洗われ、途中の苦労を一瞬のうちに忘れ、晴れ晴れとした快感を味わいました。
 小学生時代秋田県男鹿市渡部村で過ごしたため、春秋年2度の山菜取りに、寒風山登山したことが思い出され、冬には何度も、校庭から渡部神社へ裸足で、雪の上を走らされたことを懐かしく思い出させてくれました。
 その後、東京に出てからは鳥海山、蔵王、南アルプス、北アルプスの山々、富士山、丹沢、大菩薩峠等山歩きを55歳頃まで若い人と共に過ごしました。ウィーン駐在中は、家族でオーストリーの山々を歩いたり、スキーを楽しみました。
 能代高校在学中は科学クラブで、植物の標本、魚の標本づくりの手伝いをしたりしました。
 科学クラブの昭和28年卒の方々の歓送会の写真によると当時お世話になった相沢東一先生、小山善一先生、渡辺金重先生、柴田先生、先輩、同輩、後輩の顔ぶれが写っており、すでに故人になられた相沢先生、小山先生、柴田先生のご冥福をお祈り申し上げます。
 もし、写真1 栗駒登山の仲間、写真2 昭和28年卒の歓送会等に写っている先輩、同輩、後輩の方々と、一献傾けたく山縣までご一報いただければと思いつつペンを置きます。

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