会報第15号(P7)

我らが期の同期会
北の国から東京同窓会への参加 北海道帯広市在住
第45期 佐藤 禎稔
 現在、私は帯広畜産大学に奉職し、日本一の農業規模を誇る北海道十勝地方で大規模畑作の農業機械の教育研究活動に従事しております。ここで、十勝の農業についてちょっと紹介しますと、地元能代山本の農業は稲作を基幹とし、農家1戸当たりの営農規模は約2haですが、ここ十勝は平均34haと実に17倍の大農家です。しかし、寒冷地のために水田はほとんど無く、馬鈴薯、豆類、小麦、テンサイ(砂糖の原料)などを主に生産しています。一般農家は100馬力級のトラクタを筆頭に3台以上のトラクタを所有し、小さいものでも50馬力以上です。私の実家は能代でもかなり大きい農家ですが、それと比べものにならない、欧米式の田園風景が見られる地域で高校卒業後の人生を送っています。
 能代高校の卒業生の多くは仙台や東京の大学に進学しているせいか、北海道にはほとんど同窓生がおらず、毎年札幌で同窓会が行われているものの、札幌近郊の諸先輩方がほとんどです。私の住む北海道東部の大学には母校からの進学者はほとんど無く、帯広畜産大学でも私の後輩が入学したという話は全く聞かず実に寂しい限りです。そのためか、私は東京に出張する際、級友に電話して気の知れた同士で高校時代の思い出を肴に酒宴を催して頂いております。8年ほど前には、能代在住の級友が厄払い式を計画してくださり、それに参加する機会がありました。そのときに、母校の同期生に23年ぶりに会うことができ、また東京に同窓生の集まりがあることも併せて知りました。その後、平成12年には東京同窓会のホームページが立ち上がりましたが、私も当初からアクセスだけは重ねておりました。しかし、そのうちに掲示板上で交わされる懐かしい同期生達のやりとりを見ているだけでは物足りなくなり、ついには北の国からの書き込みを始めた次第です。
 そうした中、一昨年の4月に掲示板で上野の「きくち」でのミニ同期会の企画を知り、早速連絡をとった結果、わざわざ私の都合に合わせて開催することになりました。そのときはもう30年近くも会っていない同期生に私のことを思い出してもらえるか、また級友の顔を思い出すために卒業アルバムを取り出して予習をし、心震わせて参加させて頂きました。昔とほとんど変わらない方、そうでない方もいましたが、皆さん立派な社会人でした。このときは、樽子山の木造校舎で過ごした3年間の高校生活の思い出話に花が咲き、時の経つのも忘れてついつい飲み過ぎてしまいました。(編集者注:45期は樽子山最後の3年生です)そんな楽しい一時もあっという間に終わり、ホテルに帰りましたが、その晩は多少興奮気味で寝付かれなかったことを覚えています。参会の皆様方には改めて感謝申し上げます。北の国から参加して本当に良かったと思っております。またの再会の時を願い、皆様のご健康とご活躍をご祈念申し上げ、東京同窓会の益々のご発展を願っております。
 最後に、私の住む北海道十勝の農業について私の教育研究活動を紹介したホームページを開設しておりますので、お立ち寄り頂くと共に、皆様方のご子息の進学等のご参考にして頂ければ幸いです。
http://www.obihiro.ac.jp/~fmsatow/

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