会報第14号(P2)

組織力を伴った同窓会に
東京同窓会会長  畠  豊 彦
 平成16年度総会・懇親会の時期にあたり、本年も各会員をはじめ各方面からご協力いただいた皆様に心から感謝申し上げます。
 私は3期目の任期の途中に当たりますが、本会の運営等について改めて所感を述べます。
 本会は基本的にはまだまだ足腰が弱くひ弱い体質から抜け出していない状態であります。伝統のある大館鳳鳴高、秋工高、秋商高などの東京同窓会を見習い、骨格のしかっりした強い足腰を作り会員の増加を図ることが急務であると考えます。100名に満たない総会出席会員を150名とし、130名に満たない年会費納入会員を200名とすることが運営資金等の面からの目標であります。年間予算額で170〜190万円程度の運営資金の調達に苦慮しながら活動を続けているのは他校同窓会も同じことでしょうが、会員の増加と資金の増収を図ることは同窓会の永遠の課題でしょう。
 しかし、その課題を解決してゆく土台は、同期会幹事をベースとした幹事会、役員会、事務局の3組織が総合された組織力でありますが、残念ながら本会の場合は思い切ったリストラを行わないと組織力が生まれない状態にあります。組織体系、規約等の見直しを行い、各卒業期から2名の幹事を選出委嘱し、その中から日常業務を分担する常任幹事を選出し、そのまとめ役として幹事長を置く、典型的なスタイルを再検討する時期にあります。母校同窓会支部から独立して主体性をもった東京同窓会を設立した先輩諸氏の意を体して運営を継続してゆくべきでありますが、母校同窓会との二重会員性を踏まえた上で連携を更に強化してゆく必要があります。
 同窓会員の高齢化に伴い世代間差が広がる傾向がありますが、それが若者離れを促進しているとはいえません。同窓会を通じての交流に意義を認め気軽に一会員として自分のできる範囲で参加し協力できることを求めている若い会員が多くいるはずですから、私たちは彼らと共同作業ができることを確信しております。仮称「樽子山会」の老人会や、女性会員を含む「青年婦人部」の構想、そして趣味や教養を共有する会などを求める声も理解できますが、今は先ず組織の建て直しの時期であると思いますので、会員の皆様の一層のご理解と協力をお願いするしだいです。

 

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