会報第12号(P3)

80周年記念事業スタート
能代高校同窓会会長  田中 仁純
 「一国文教ヲ以テ興リ、一国文教ヲ以テ亡フ」で始まる格調高い文章は今立能代港町町長が大正12年に男子中学校の設立を熱望する建議書であります。その後認可を受けて大正15年9月、校舎新築落成記念日をもって能代中学校の創立年月日としています。それから数えて今年は77年目にあたりやがて3年後には創立80周年記念を迎えることになります。その間、18,000余名の同窓生を教えるに至っており、益々発展の一途をたどりつつあることは大慶の至りであります。
 去る7月19日には阿部校長はじめPTA・体育・文化・後援会・同窓会の役員が一堂に会して80周年記念事業のための設立準備会が開催され、まずは満場一致で80周年記念事業を成功さすべく組織づくりに踏み出すことに決定致しました。
 7年前の創立70周年当時のことに思いを致しますと、樽子山から高塙に移転して20年目という節目にあたっていたし、また学校環境整備に手がまわらずにいた県内最大の校地に2千数百本の黒松を植樹して「松陵」の名にふさわしい伝統校として風格がにじむ景観を得することができました。
 80周年記念事業の予算編成の関係から、学校側の要望等をとりまとめの段階でありますが、体育館、テニスコート等の充実整備、学習面で夏期講座をさらに充実するための施設の整備等多方面にわたっております。しかしながら近年の社会的景況を反映していくことも重要であると認識しているところです。
 母校は今年度から新しい学習指導要領のもと週5日制の実施、「ゆとり」をめざすことに変りないものの、進学校としての実績と保護者の希望とが重なり課題をかかえている現状と思いますが、在校生は男女半ばする数のなかで勉学に、クラブ活動に励んでおります。
 東京同窓会の皆様には日頃から物心両面にわたるご協力をいただいておりますが、やがてくる80周年記念にも更なるご高配を賜りたくお願い申し上げます。
 最後になりますが、東京同窓会の益々の発展と会員皆々様のご健勝を心よりご祈念申し上げます。

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